こんなに違う?歯医者さんの今昔物語

[2024年05月28日]

皆さんこんにちは!こんばんは!

「歯医者さん」と聞いて皆さんはどのようなイメージを持っているでしょうか。

おそらく多くの人が「怖い。」「痛い」「嫌なことをされる」というイメージを持っているかと思います。

特に、お年を召された方やお父さん・お母さん世代の方にとっては歯医者さんでの嫌な思い出がトラウマとなっている方も少なくないようです。
そこで今回は、歯医者さんが今と昔とどれだけ違ってきているのか?ということをお話ししましょう。

現在では、昔と大きく変わってきました。患者さんにできる限り嫌な思いをさせないような工夫がたくさん施されています。
これを機会に勇気を出して、歯医者さんに通ってみませんか?

目次

①麻酔の昔と今
◆表面麻酔の使用
◆電動注射

②虫歯治療の昔と今
◆できる限り歯を削らないMIとは?
◆神経を残す試み

③歯科恐怖症への対応
◆笑気吸入鎮静法
◆静脈内鎮静法
◆日帰り全身麻酔

③黎明期~歯科往診~
◆歯科往診とは?
◆どんなことができる?

④まとめ

 

 

麻酔の昔と今

最も多くの方が歯医者さんでの麻酔に対して嫌な感情を持っています。実際、日々診療をしていても多くの方が「麻酔が怖い」とか、「昔麻酔で嫌な思いをして、それから歯医者が嫌いになった」とお話しされます。しかし、現在では、麻酔薬の進歩などもあり、可能な限り患者さんに配慮した麻酔が行われるようになってきました。

表面麻酔の使用

現在、ほとんどの歯医者さんでは、麻酔を使う前に、表面麻酔を行います。表面麻酔によって、注射針を刺入する時の痛みを軽減することができます。また、麻酔薬は一般的に苦いです。表面麻酔薬は、これを可能な限り軽減するために様々なフレーバーのものが開発されています。

電動注射

麻酔時の痛みの原因は様々です。その一つに注入圧があります。従来の注射筒では、手動で麻酔薬を注入する必要があります。この際に強い力で注入すると、痛みが生じます。近年、電動注射が開発され、注入圧を一定に保つことができるようになったため、麻酔時の痛みを可能な限り抑えることができます。

このように、皆さんが苦手意識を持っている麻酔に対しても様々な対応が考案されています。技術の進歩に伴って皆さんに苦痛を与えないような取り組みがなされています。

 

虫歯治療の昔と今

虫歯治療も大きな進歩を遂げました。ひと昔前は「虫歯の洪水」と呼ばれるほど日本では多くの人が虫歯に罹患していました。しかし、昔と今では大きな違いがあります。

できる限り歯を削らないMIとは?

以前は「予防拡大」と呼ばれ、健全な歯質を予防的に削り、大きく銀歯で修復することがスタンダードな治療とされてきました。しかし、近年ではコンポジットレジンと呼ばれる白い詰め物の発展に伴い歯を可能な限り削らないMI(Minimal Intervension)が主流になってきました。MIは虫歯のみを削り、可能な限り歯を残し、接着性の材料(白い詰め物)で修復することです。これによって、自分の歯を残すだけでなく、虫歯になりにくくする効果が期待できます。

神経を残す試み

歯の中には歯髄と呼ばれる神経の集合体があります。ここには、神経だけでなく、血管も豊富に含まれており、歯を栄養しています。虫歯が大きく神経をとる治療を行うと歯の寿命が著しく短くなります。このため、可能な限り神経を残し、できるかぎり歯を残す試みも行われています。新しい材料としてMTAセメントと呼ばれる材料や、AIPCと呼ばれる主義も確立してきています。気になる方は歯医者さんの治療前に聞いてみてもいいかもしれません。

材料や技術の進歩によって、歯を残す試みは急成長してきました。そもそも歯科医師は歯を削ることが仕事ではありません。「歯を守る、残すこと」が使命です。その進歩をこれからも期待しましょう。

 

歯科恐怖症への対応

歯医者さんが怖くてしょうがないという方も少なくないでしょう。そんな方にも安心!最近は怖がりさんのための対応も進歩しています。

笑気吸入鎮静法

まずは、笑気吸入です。これは、リラックス効果のある気体(笑気)をお鼻から吸って気分を落ち着かせるものです。子供の治療によく用いられますが、大人でも効果があります。

静脈内鎮静法

2つ目が静脈内鎮静です。これは点滴でお薬を注入してボーッとなるようにしてから治療を行うものです。嘔吐反射が強い場合や、強い怖がりさんに対してとても有効です。

日帰り全身麻酔

最後が日帰りの全身麻酔です。全身麻酔と聞くと、入院や大掛かりな手術をイメージする方もいます。しかし、近年、2〜3時間程度の全身麻酔を行い、その間に治療を全て終わらせることも行うようになってきています。この方法の最大の特徴は、その日に自宅に帰ることができると言うことです。親知らずを抜歯したりする場合に行うことがあります。

怖がりさんでも安心して治療ができるように、様々な工夫が行われています。中には、設備が整っていないといけないため大学病院など大きな病院で行わなければならない場合もありますが、気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

黎明期~歯科往診~

最後に今流行りになっている「往診」についてです。超高齢社会によって自宅からの移動が難しい方も多くなっています。国もこれらへの対応として、医療者が患者の家に向かう「往診」を後押ししています。

歯科往診とは?

歯科往診は文字通り歯科医師や歯科衛生士が患者さんの家に赴き、そこで治療や口腔ケアを行うことです。患者さんの自宅だけでなく、グループホームなどの施設にも行っています。これからは「歯科医院に患者さんがくる」ではなく、「歯科医が来る」治療になるかもしれません。

どんなことができる?

歯科医院には高度な設備が整っている場合がほとんどです。歯科往診では病院ほど設備が完璧に整っているわけではありませんが、虫歯治療や、入れ歯など一般的な治療であれば、歯科医院と遜色ない治療を行うことができます。

高齢社会になり、歯科医に求められるニーズも多様化しています。介護などで歯科医院に向かうことが難しい方もぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

今回は、今と昔の歯医者さんの違いを紹介しました。

どうでしょうか?皆さんのイメージを超えているものもあったのではないでしょうか?

今回の記事で興味があることがあればぜひ一度歯医者さんに問い合わせてみてください。



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