子どもの歯科検診について
[2026年10月14日]
◯はじめに
お子さんには、市町村や学校から定期的な歯科検診が実施されています。
ですが、それだけではお子さんの歯やお口の健康を守るには十分とはいえません。
市町村や学校での歯科検診に加えて、歯科医院でも定期的に歯やお口の状態をチェックしてもらうことをおすすめします。
今回は、子どもの歯科検診についてご紹介します。
この記事を最後までお読みいただくと、市町村や学校での歯科検診、歯科医院での歯科検診の特徴などがお分かりいただけると思います。
◯目次
- ◯子どもの歯科検診の種類
- ◆行政による検診
- ◆学校での検診
- ◆歯科医院での検診
- ◯歯科医院での子どもの歯科検診
- ◆チェック内容
- ◆チェック後の処置
- ◆おすすめの頻度
- ◯まとめ
◯子どもの歯科検診の種類
子どもの歯科検診には、市町村や学校などが行う集団検診と、歯科医院で受ける個別の検診があります。
◆市町村による検診
母子保健法に基づき、市町村では1歳6か月児健康診査と3歳児健康診査が行われています。
これらの健康診査は市町村が実施するもので、対象となるお子さんは原則として費用負担なく受けられます。ただし、対象年齢が限られていますし、自治体によって決められた実施場所や実施時期に受けなければなりません。
⚫︎1歳6か月児健康診査
1歳6か月を迎えたお子さんを対象に、市町村が実施する健康診査です。具体的な実施時期については、お住まいの自治体からの案内をご確認ください。
歯科以外の健康診査もありますが、歯科では歯の本数、生え方、噛み合わせ、虫歯の有無をチェックしています。
⚫︎3歳児健康診査
3歳を迎えたお子さんを対象に、市町村が実施する健康診査です。具体的な実施時期については、お住まいの自治体からの案内をご確認ください。
検査内容は1歳6か月児健康診査と同じく、歯科では生え方や虫歯などの歯の状態をチェックします。
◆学校での検診
幼稚園、小学校、中学校、高等学校などでは、学校保健安全法に基づいて定期健康診断が行われ、歯やお口の状態についても確認します。
こちらも費用負担なく受けられます。実施日に欠席した場合の対応は学校によって異なるため、学校からの案内を確認しましょう。
基本的には歯科医師が学校に赴いて、お子さんの歯やお口の状態をチェックします。
主に、虫歯の有無、歯並び、噛み合わせなどをみています。
◆歯科医院での検診
法律に基づく行政や学校での検診以外に、歯科医院が独自に行なっているお子さん向けの検診もあります。
歯科医院独自の検診なので、歯科医院ごとにさまざまな特徴がありますが、具体的な内容は、後述させていただきます。
なお、歯科医院での定期的なチェックや予防処置の内容、費用は、お子さんのお口の状態や歯科医院によって異なります。
◯歯科医院での子どもの歯科検診
歯科医院での子どもの歯科検診について、具体的な内容や処置などをご紹介します。
◆チェック内容
子どもの歯科検診では、虫歯や磨き残し、歯並びなどをチェックします。
集団検診でもこれらは行われていますが、歯科医院では診療台や明るい照明などの設備を使ってチェックできるので、集団検診ではわかりにくいところまで細かくチェックすることができます。
⚫︎虫歯のチェック
歯の外側は、エナメル質という硬い組織で覆われています。
エナメル質は虫歯菌の作る酸から歯を守っているのですが、乳歯は永久歯に比べてエナメル質や象牙質が薄いため、虫歯が進行すると短期間で深くまで達することがあります。
そこで、子どもの歯科検診では、虫歯になっていないかどうか、虫歯になっている場合はどれくらいの虫歯なのかをチェックします。
⚫︎磨き残しのチェック
虫歯予防の基本は、毎日の歯磨きです。
磨き残しがないかどうかも検診ではチェックします。
プラークの染め出し剤を使って、磨き残しを色付けしてわかりやすく説明します。
⚫︎歯並びのチェック
子どもの歯科検診では、お子さんの歯並びもチェック対象です。
歯並びだけでなく、歯の生え変わり、噛み合わせの状態、顎や歯の成長具合も確認します。
⚫︎生活習慣のチェック
歯科医院での子どもの歯科検診では、歯やお口の成長発育に影響しそうな癖、食習慣なども確認します。
◆チェック後の処置
子どもの歯科検診では、歯磨きの練習や歯のクリーニングなども受けられます。
⚫︎歯磨きの練習
適切な歯磨きの方法は、お子さんの年齢や歯の生え方、発達段階によって異なります。
お子さん自身がきれいに磨けるよう、そして歯を磨く習慣が身につくよう、年齢に合わせた適切な歯磨き方法を一緒に練習していただきます。
また、保護者の方にも仕上げ磨きをするときのコツや注意点などもお話しさせていただきます。
⚫︎歯のクリーニング
歯科医院では、歯やお口の状態をチェックした後、必要に応じて、歯に付着したプラークや歯石などを専用の器具で取り除きます。
フッ化物塗布
虫歯予防の基本は歯磨きですが、歯磨きだけで虫歯を予防するのはなかなか難しいです。
そこで、フッ化物を適切に利用することで、歯の再石灰化を促したり、歯質を強化したりして虫歯を予防します。
フッ化物配合歯磨剤の使用や、必要に応じた歯科医院でのフッ化物塗布など、複数の方法を適切に組み合わせることが虫歯予防につながります。
フッ化物をじょうずに取り入れて、虫歯になりにくい歯を目指しましょう。
⚫︎シーラント
シーラントは、虫歯が発生しやすい奥歯の噛み合わせ面にある深い溝などを、専用の材料であらかじめ埋めることで、虫歯になりにくくする予防処置です。
こちらも、必要に合わせて行われます。
⚫︎生活習慣の改善
歯やお口の健康、成長発育に影響する可能性のある生活習慣や食習慣、癖がみられる場合は、時間をかけてそれらの改善をサポートします。
◆おすすめの頻度
歯科医院を受診する適切な頻度は、お子さんの年齢や虫歯のリスク、歯磨きの状態、歯の生え変わりなどによって異なります。歯科医師と相談し、お子さんに合った間隔で定期的に受診しましょう。
自治体や学校で行われる検診は、お口の異常を早期に発見する大切な機会です。一方、実施時期や回数が決まっているため、歯科医院での定期的なチェックと組み合わせるとよいでしょう。
◯まとめ
今回は、子どもの歯科検診についてお話ししました。
お子さんの歯科検診は、法律に基づいて自治体や学校が行う検診と、歯科医院が独自に行う検診に分けられます。
自治体や学校で行われる歯科検診は、お子さんのお口の状態を確認する大切な機会ですが、実施時期や回数が決まっています。
歯科医院では、お子さん一人ひとりのお口の状態に合わせて詳しく確認し、必要に応じて歯磨き指導やフッ化物塗布などの予防処置を受けることができます。
当院でも、定期的にお子さんの歯やお口の状態をチェックさせていただいております。
お子さんの歯の検診について、ご質問やご相談のある方は、当院にぜひお越しください。


