
定期検診を受けても虫歯になってしまうのはなぜ?
[2025年07月25日]
はじめに
こちらの記事では定期健診を受けても虫歯になる理由を詳しくお伝えします。
残念ながら、定期検診のみでは虫歯を防ぐことはできません。
毎日の歯磨き、食生活や生活習慣などを見直さなければ虫歯になってしまいます。
セルフケアの重要性、定期検診の意義も合わせてお伝えしたいと思います。
目次
- ◯定期健診を受けても虫歯になる理由
- ◆新しい虫歯ができた
- ◆初期虫歯が大きくなった
- ◆詰め物や被せ物の下に虫歯ができた
- ◆きれいに磨けていない
- ◆歯に悪い食生活がある
- ◯日頃のセルフケアが大切
- ◯定期健診の意義
- ◯まとめ
定期健診を受けても虫歯になる理由
定期健診に通っているのに、虫歯になってしまった…、定期健診で虫歯が見つかってしまった…。
そんな方も多いはずです。
しかし、そんな方こそ定期健診に来院してくださった甲斐があるというものです。
というのも、虫歯は早いうちに治療するのが一番だからです。
虫歯は自然に治ることはなく、放っておけば放っておくほど虫歯は広がり、症状も治療期間も長引きます。
定期健診で、虫歯を早期発見することはご自身の歯を守ることにもつながります。
しかし、毎回虫歯が見つかると、定期健診を受けている意味があるのだろうか、と疑いたくなる気持ちも分かります。
こちらでは定期健診を受けても虫歯になる理由をお伝えしたいと思います。
定期健診が意義のあるものだ、と思ってもらえたら幸いです。
新しい虫歯ができた
定期健診は3ヶ月に1度の歯科医院が多いと思いますが、前回の定期健診では虫歯ではなかったけれど、生活習慣や食生活の影響で新しい虫歯ができることがあります。
- 歯磨きをせずに寝てしまうことが多かった
- 酸性のものや甘いものを摂り過ぎた
- 歯に小さな傷やヒビが入り、そこから虫歯になった
- 唾液の分泌量が減り、ドライマウスになる時が多かった
などの場合は急速に虫歯が広がることもあります。
初期虫歯が大きくなった
前回の定期健診でCO(要観察歯)やC1(初期虫歯)の歯があった場合は注意してください。
COやC1の歯は再石灰化作用で虫歯の進行を抑えることができますが、再石灰化が間に合わないと虫歯が進行してしまいます。
丁寧な歯磨きやフッ素塗布で初期う蝕は抑えることができますが、セルフケアが不十分な場合は虫歯がひどくなってしまう場合があります。
詰め物や被せ物の下に虫歯ができた
虫歯治療が終わって詰め物や被せ物をした歯が、その中で虫歯になってしまうこともあります。
詰め物や被せ物はセメントでくっついているのですが、セメントが経年劣化してしまったり、詰め物や被せ物の一部が欠けてしまった場合、そこから虫歯菌が入り込み、中で虫歯が広がってしまうことがあります。
その場合は、虫歯を取ってから詰め物や被せ物をやり直す必要があります。
きれいに磨けていない
「磨いている」と「磨けている」は違います。歯と歯の隙間、歯と歯茎の境目、咬合面など虫歯になりやすい場所は磨きにくいところです。意識して磨きましょう。
また、歯ブラシだけでは汚れを完全に落とすことができないのでフロスや歯間ブラシの併用をおすすめします。
定期健診では、ご自身の磨けていないところの染め出しや、歯磨き指導も行っているのでぜひご利用ください。
歯に悪い食生活がある
歯に悪い食生活、生活習慣がある場合、虫歯になりやすいです。
甘いものを摂る機会が多い、酸性の物(ジュース、スポーツドリンク、ビールなど)をよく飲んでいる人は気を付けてください。
寝る前には歯磨きをしないと、一気に虫歯が広がってしまうリスクが高いです。
日頃のセルフケアが大切
3ヶ月に1度の定期健診だけで歯をずっと清潔に保つのは不可能です。毎日のセルフケアが大切です。
虫歯を減らすには以下のことに気を付けましょう。
- 歯磨きを丁寧にする
- 虫歯になりやすい箇所(歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、咬合面)を意識して磨く
- 歯ブラシだけでなく歯間ブラシやフロスを併用する
- 食生活や生活習慣を見直す
- ドライマウスにならないように気を付ける
定期健診の意義
虫歯は一度できると、自然に治ることはありません。
それどころか、放置しておくとますます広がり、症状の悪化、それにより治療期間が長引く、治療費がかさむ。など悪いことしかおきません。
虫歯は予防、早期発見、早期治療が大切です。
定期健診で、虫歯を小さいうちに見つけ、治療することで被害を最小限に収めましょう。
定期健診をムダだと思わずに、3ヶ月に1度はお越しいただきたいと思います。
まとめ
定期健診に通っているにも関わらず、虫歯が見つかるとショックですよね。
しかし、定期健診には虫歯を小さいうちに見つけるという目的も含まれています。
早いうちに治療することに意義があるので、むし歯が見つかっても気を落とさず定期健診を受けてください。
できたら3ヶ月に一度、少なくとも半年に一度は定期健診を受けましょう。
そして、虫歯を防ぐには日頃のセルフケアが大切です。
食生活や生活習慣を見直し、丁寧に歯磨きをすることを心掛けましょう。