小児矯正で永久歯が生えるスペースを確保するを方法ご紹介!!

[2023年02月09日]

こんにちは

子どもを対象として小児矯正の最終目的は、理想的な永久歯の歯並びの獲得です。

この目的のために、小児矯正ではさまざまな手法で歯並びを整えていきます。

そのひとつに、永久歯の生えるスペースを確保して、永久歯が自然にきれいに並ぶようにする方法があります。

小児矯正では、どのような方法で永久歯が生えるスペースを確保するのでしょうか。

そこで今回は、小児矯正で永久歯が生えるスペースを確保する方法についてご紹介します。

 

永久歯をきれいに並べる方法

乳歯から永久歯への生え変わりをスムーズにし、永久歯の歯並びの悪化を予防する方法は3つあります。

 

ディスキング

ディスキングは、前から数えて3番目の乳歯である乳犬歯の近心(前より)の横面を削って、永久歯の前歯を並べやすくする処置です。

主に、前歯部の軽度な乱杭歯の改善に用いられます。

削ると言っても、歯の外側を覆っているエナメル質をごく僅かに削るだけなので、歯が痛くなることはありませんし、歯の形が変わって不自然になることもありません。

乳歯の奥歯が永久歯に生え変わるタイミングに合わせて、乳犬歯の後ろの第一乳臼歯の抜歯や、その後ろの第二乳臼歯のディスキングを追加することもあります。

そうすれば、より効果的に永久歯をきれいに並べられるようになります。

 

保隙(ほげき)

乳歯が適切な時期よりも早い段階で抜けてしまうことを乳歯の早期喪失といいます。

乳歯の早期喪失を放置していると、抜けた乳歯の隣の歯がよってくるため、永久歯の生えてくるスペースが失われてしまいます。

そこで行われるのが、この保隙という処置です。

すなわち、早期喪失した乳歯が持っていたスペースを、永久歯が生えてくるまでの間に無くならないように保つことが目的です。

基本的には、保隙は乳臼歯という乳歯の奥歯が対象の処置で、乳歯の前歯に保隙が行われることはありません。

保隙は奥歯の歯並びが生え変わるまでの期間を対象とし、第一大臼歯、いわゆる6歳臼歯が前方に傾いたり、寄ってきたりすることを防ぎ、将来の永久歯の歯並びの悪化を予防します。

このような利点の反面、歯列不正の原因は乳歯の早期喪失だけではないので、乳歯の早期喪失以外の原因による歯列不正を予防することはできないので注意が必要です。

 

連続抜去法

連続抜去法とは、永久歯が生えてくるタイミングを狙って、乳歯を順次抜歯していく処置です。

歯のサイズが大きいため、将来的に永久歯の歯並びがかなりの乱杭歯になることが予想される場合に適応となる治療法です。

連続抜去法は、乳歯から永久歯への歯の生え変わり時期を利用して乱杭歯を予防するというところが利点の治療法です。

反面、連続抜去法は、適応条件の厳しさという難点をもっています。

具体的には、顎の骨格の大きさや形などに異常がある場合や、上顎と下顎の前歯の噛み合わせがとても深い過蓋咬合には適応できません。

もし、適応症でない場合に連続抜去法を採用すると、将来の歯並びが悪くなるリスクがあるだけでなく、そのときの矯正治療の難度が増してくる可能性もあります。

したがって、連続抜去法での治療に際しては、歯列不正の状態をより慎重に判断しなければなりません。

 

保隙の方法

先にご紹介した方法のうち、ディスキングや連続抜去法は特別な矯正装置を必要としませんが、保隙はそうではありません。

保隙に用いられる保隙装置という矯正装置についてご紹介します。

 

固定式の保隙装置

歯に接着して取り外せないタイプの保隙装置です。

固定式の保隙装置としては、クラウンループ、バンドループ、ディスタルシュー、リンガルアーチが挙げられます。

クラウンループは、大きな虫歯になった歯で使うクラウンという金属の被せ物を利用した保隙装置で、後ろの乳歯が前に寄ってこなくする効果があります。

乳歯用のクラウンにループという金属パーツがついていて、早期喪失を起こした歯の後ろの乳臼歯に装着します。

バンドループは、歯に巻き付ける金属バンドにループがついた保隙装置です。

早期喪失した歯の後ろの乳臼歯に虫歯がない場合に、クラウンループと同じ目的で使います。

ディスタルシューは、早期喪失した乳歯が第二乳臼歯という最も後ろの乳歯だった場合に使う保隙装置で、その手前の第一小臼歯につけて第一大臼歯(6歳臼歯)がよってくるのを防ぎます。

リンガルアーチは、左右の第一大臼歯に歯並びの裏側を通る太いワイヤーで結ばれたバンドを装着する保隙装置です。

複数の乳歯の早期喪失を認めた場合にも使われます。

 

可撤式保隙装置

可撤式保隙装置は、取り外しできる保隙装置で、小児義歯という子ども用の入れ歯タイプになります。

複数箇所に及ぶ乳歯の早期喪失の保隙に使われ、食事や発声などのお子さんのお口の機能の回復も図ることができます。

子どもは成長発育に伴って顎の形が少しずつ変わってくるので、成長発育に合わせて、小児義歯は適時修正されます

 

まとめ

今回は、小児矯正で行われる永久歯を生えてくるスペースを確保する治療法についてお話ししました。

永久歯が生えてくるスペースを確保する方法は主に

①ディスキング

②保隙

③連続抜去法

の3つです。

いずれの治療法も、適応症かどうかを慎重に判断する必要があります。

当院は、小児矯正の専門知識だけでなく、子どもさんのさまざまな歯列不正の治療経験もある歯科医院です。

今回ご紹介した治療法は乳歯から永久歯への生え変わりの時期を対象としたものですが、それ以外の小児矯正ももちろん行なっています。

お子さんの歯並びに不安のある方は、当院でぜひご相談ください。

 



mapを見る

電話をかける