歯医者でお子さんの痛がる姿を見ないために!!

[2024年02月08日]

歯医者さんを嫌いなお子さまは多いです。

その原因のほとんどは歯医者さんでは痛いことをされるというイメージがついているからです。

治療の「痛み」を少しでも減らすことで、子供が歯医者にちゃんと行って治療ができるワンステップとなるでしょう。

今回は、子供が痛みなく治療できるためのさまざまな工夫について説明していきます。

 

目次

◯痛くない麻酔
表面麻酔
 ◆極細の針
 ◆麻酔薬の温度と注入速度
 ◆笑気麻酔

◯治療の方法

 ◆機械の音
 ◆治療内容を子供に伝える

◯年齢に応じた治療方法
 ◆治療はなるべく午前中に
 ◆できたら褒める

◯まとめ

 

◯痛くない麻酔

子供が歯科治療で痛みを最も感じるのは、虫歯の治療や抜歯の際に行われる局所麻酔です。局所麻酔の痛みを少しでも減らすために、私たちは痛くない麻酔をする工夫をしています。

 

◆表面麻酔

表面麻酔は歯ぐきの表面に塗る麻酔です。局所麻酔の針を刺す前に歯ぐきに塗ることで、針を刺す痛みを軽減することができます。また、グラグラな乳歯の抜歯など、麻酔をする必要はないけれど痛いのが怖いというお子さまには、表面麻酔を使うこともできます。表面麻酔は弱い麻酔で体への影響も少なく、安全に使うことができます。

 

極細の針

局所麻酔では針を歯ぐきに刺して麻酔薬を注入しなければなりません。一昔前はこのときに使われている針が太くて痛いと言われていましたが、近年は痛くない極細の針が使われるようになってきています。表面麻酔と併用してさらに痛くない工夫がされています。

 

麻酔薬の温度と注入速度

麻酔薬を人肌に温めることによって、麻酔薬を注入するときの痛みが軽減されます。また、麻酔薬の注入速度がゆっくりで、注入する圧力が小さく一定であればあるほど痛みが少なくなります。注入速度と圧力を自動でコントロールし、痛みを発生させないようにする電動の浸潤麻酔器も必要に応じて使用します。電動の浸潤麻酔器は手動で調整するのが難しい圧力と速度を一定に保つ緻密なコントロールが可能となるので、麻酔薬を注入するときの痛みを大幅に減らすことができます。

 

笑気麻酔

治療が怖いというお子さまは、チェアに座っていることも難しく暴れてしまうということも珍しくはありません。笑気麻酔は鼻から笑気ガスを吸うだけととても簡単に精神的なリラックスを得ることができ、お子さまも落ち着いて治療ができるようになります。副作用もほとんどなく、麻酔から覚めるのも早いため、治療が終わってからすぐに帰ることができます。

 

治療の方法

機械の音

お子さまが歯医者さんを痛いと感じるもう一つの原因に治療の音が挙げられます。歯医者さんで虫歯をけずる「キーン」という音を聴いただけで怖いと思うお子さまは少なくありません。治療の音が怖いというお子さまには音の少ない「5倍速コントラ」という削る機械を使い、音に対するストレスをなくして治療しています。

 

治療内容を子供に伝える

お子さまが治療を怖がる原因は、何をされるのかわからないからであることが多いです。そのため、これから何をするのか、どういった機械を使うのかを説明します。水が出る機械や空気が出る機械を実際に触ってもらったり、自分で口の中に入れてもらったりして歯医者さんに慣れてもらいます。

 

年齢に応じた治療方法

お子さまの年齢に応じて治療方法を工夫しています。

 

治療はなるべく午前中に

小さなお子さまは、歯医者さんに慣れるようになるまでは午前中の方が精神的に安定しています。また、お昼ごろになるとお昼寝の時間となり治療が難しくなる可能性がありますので、お子さまが歯医者に慣れるまでは午前中の治療をおすすめしております。

治療が終わってから泣いてしまったり、大きく動き回ってしまうとむせて吐きやすくなります。お食事は治療をする2時間前までには済ませるようにし、余裕を持って来院してください。

 

できたら褒める

治療を頑張ったお子さまにはシールやプレゼントを用意しています。「上手だね!すごいね!」といった声かけで子供たちのやる気を出すようにしています。当院では、歯科医師とお子さまの信頼関係をとても重視しています。親御さんの方からも上手にできたね、とたくさん褒めてあげてください。歯医者さんで治療ができたことの成功体験の積み重ねで歯医者に対する苦手意識もだんだん薄れてきます。

 

まとめ

嫌がる子供を無理やり診療台に乗せて治療をしても、その場ではできるかもしれませんが、こんな思いは二度としたくないと心にトラウマを植え付けてしまうことになります。幼い間は親御さんに連れられて歯医者さんに来るかもしれませんが、親の手を離れた後は歯医者さんに行くかどうかは自分次第です。トラウマがある場合は歯医者さんに行かず、気づいたら歯がボロボロに、、、ということも珍しくありません。

そのため、幼い頃の歯医者さんの経験はとても大切になります。歯医者さんに自分から行きたいと思えるような痛くない治療、怖くない環境づくりを心がけております。お子さまの治療に不安のある方はぜひ当院へご相談ください。



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