
歯医者は保険証なしでも治療を受けられるのか?
[2025年09月07日]
はじめに
保険証なしで歯医者を受診する際の注意事項をパターン別にご紹介します。
保険証がない場合の注意点や、過払い金の返還方法などを詳しく解説しているので、保険証をなくしてしまったときは参考にしてください。
目次
◯歯医者は保険証なしでも治療を受けられるかどうか
◆家に保険証を忘れた
◆保険証を失くした
◆健康保険に加入しているが、まだ手元に保険証が届いていない
◆健康保険に加入していない
◯保険証がない場合の注意点
◆治療費が高額になる
◆治療に制限がでる
◯保険証が不要な治療
◆保険証が必要ない治療
◯保険治療が自費治療になったときの料金の目安
◯まとめ
歯医者は保険証なしでも治療を受けられるかどうか
結論から言うと、歯医者は保険証なしでも治療を受けることができます。
しかし、保険証が無いということは保険治療を受けることができず、本来保険治療で受けることができる治療でも全額負担となり、自費治療と変わらなくなります。
ここでは、保険証がない時の治療をパターン別に解説します。
家に保険証を忘れた
家に保険証を忘れた場合は、受付でその旨を伝えてください。
治療を受けることができますが、その日は一時的に全額を自己負担する必要があります。
しかし、保険適用分は後日返金されるのでご安心ください。
返金をご希望の場合は、こちらのことにご注意ください。
- 治療を受けた同じ月に歯医者に保険証を提出しましょう。
- 保険証の提出が月をまたいでしまうと、保険組合への申請が必要になります。
保険証を失くした
保険証を失くした旨を受付で伝えて下さい。治療を受けることができますが、その日は一時的に全額を自己負担する必要があります。
しかし、保険適用分は後日返金されるのでご安心ください。
紛失したことが分かった時点で、すぐに健康保険組合や健康保険に加入している企業に連絡し、保険証を再発行することをおすすめします。
再発行までには時間がかかります。その間に保険証を使う機会がある場合は、一時的に全額を自己負担し、後日、保険証が届いてから、過払い分を返金してもらうようにしましょう。
健康保険に加入しているが、まだ手元に保険証が届いていない
新しい職場に就業したてで、保険証がまだ届いていない場合でも治療を受けることができます。
その日は一時的に全額を自己負担する必要があります。
しかし、保険適用分は後日返金されるのでご安心ください。
保険証が手元に届き次第、歯医者に提出することで過払いした分を返金してもらえます。
まだ保険証が手元に届いていない場合は、こちらのことに注意してください。
- 保険の資格取得日を確認してください。取得日よりも前の治療は保険適用されないので、治療費は返金されず全額自己負担となります。必ず、会社に資格取得日を確認しましょう。
健康保険に加入していない
健康保険に加入していない場合は、どの治療でも全額自己負担となり、治療費が高額になります。
治療費の相談を事前に歯科医院とすることをおすすめします。
保険証がない場合の注意点
保険証がない場合は、治療費が高額になる、治療に制限が出る、この2点に気を付けなければいけません。
こちらではこの2点について詳しく解説します。
治療費が高額になる
保険証がない場合は、全額自費治療となるため、高額になってしまいます。
そもそも保険証がない場合を除いて、過剰支払い分は後に返金されるので、保険証が手元に届き次第、歯科医院に提出してください。
治療に制限が出る
本来、保険適応される場合は安く済む治療でも、全額自費治療になってしまうと高額になってしまいます。
そのため、患者さんの支払い能力に応じて、治療の選択が制限されることになる場合があります。
治療の前に歯科医師とよく相談して、最適な治療を勧めてもらいましょう。
保険証が不要な治療
審美目的や、予防目的の治療は基本的に自費診療になるので、その場合は保険証は必要ありません。
保険証が必要のない治療をこちらではご紹介します。
保険証が必要ない治療
審美目的や予防目的の治療は基本的に自費診療となります。
- ・インプラント
- ・歯列矯正(ワイヤー矯正、マウスピース矯正)
- ・セラミック矯正
- ・ラミネートベニア
- ・ホワイトニング
- ・予防的な歯のクリーニング
以上のような治療は、自費診療になるので保険証は必要ありません。
自費診療なので歯科医院によって料金が異なるので、ご検討の際には歯科医院で料金をお尋ねください。
保険治療が自費治療になったときの料金の目安
こちらでは、本来保険治療でできる治療が自費治療になったときに、料金がどう変わるか比べてみました。
こちらの料金はあくまで目安です。部位やむし歯の程度、抜歯の手術方法によっても変わってきます。
まとめ
保険証がなくても歯科医院で治療を受けることはできるのでご安心ください。
保険証を失くした場合でも、再発行手続きを行うことができます。
一時的に全額自己負担となりますが、後日歯科医院に保険証を提出していただければ、過剰分は返金してもらえます。
しかし、自費治療が悪いわけではありません。
自費治療専門の歯科医院もあるように、自費治療は保険治療でできる治療の枠組みが無いのでより良い治療を提供できる場合があります。
自費治療でも構わない、と思われる方は保険証なしで治療を受けることができるので、歯科医院でお尋ねください。