子供にも楽しく歯磨きを(スマートフォンアプリ)
[2026年01月07日]
◯はじめに
「歯磨きの時間だよー!」と声をかけた瞬間に、ダッシュで逃げていく。ようやくつかまえて歯ブラシを持たせても、シャッシャッ……で数秒で終了。
そんな毎日の“歯磨きバトル”に、少しお疲れではありませんか。
実は近年、お子さんの歯磨き習慣をサポートしてくれるスマートフォンアプリが、数多く登場しています。
ゲーム感覚で楽しみながら正しい歯磨きの流れや時間感覚が身につき、毎日の歯磨きが“イヤな時間”から“楽しみな時間”に変わっていく、心強いツールです。
今回は、お子さんの歯磨き習慣づくりにスマートフォンアプリが役立つ理由、実際におすすめできるアプリと上手く使うためのポイントをわかりやすくご紹介します。
◯目次
◯なぜ子供は歯磨きを嫌がるのか
・歯磨きを嫌がる主な理由
・習慣化の重要性
◯スマートフォンアプリが歯磨き習慣づくりに効果的な理由
・視覚的フィードバックの効果
・達成感と継続へのモチベーション
◯おすすめ歯磨きアプリ3選
・ポケモンスマイル
・クリニカKid’s はみがきのおけいこ
・サンスター株式会社の歯磨き支援アプリ
◯アプリを使った歯磨き指導のポイント
・アプリは導入と習慣化のサポート役として
・必ず保護者の方の仕上げ磨きを
・定期的な歯科検診も忘れずに
◯まとめ
◯なぜ子供は歯磨きを嫌がるのか
お子さんが歯磨きを嫌がる理由は、「わがままだから」ではありません。
成長の段階や感覚の敏感さ、その子なりのペースなど、さまざまな要因が関係しています。
まずは「なぜ嫌がるのか」を知ることが、親子ともにストレスを減らし、上手に付き合っていく第一歩になります。
◆歯磨きを嫌がる主な理由
多くのお子さんが歯磨きを嫌がる理由として、次のようなものが考えられます。
口の中に“知らないもの”が入る不快感
じっとしていなければいけない退屈さ
強くこすられて痛かった、怒られたなどの過去のイヤな記憶
こうした理由から、「歯磨きの時間=楽しくない時間」と記憶されてしまうと、毎晩の歯磨きが“戦い”になってしまいます。
◆習慣化の重要性
乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、むし歯になりやすいのが特徴です。
さらに、乳歯のむし歯や早期の抜歯は、後から生えてくる永久歯の位置や歯並びにも影響することがあります。
だからこそ、幼少期からの正しい歯磨き習慣づくりは、お子さんの将来の歯並びや全身の健康にもつながるため大切です。
大切なのは、
「歯磨きをしないと怒られる」ではなく
「歯磨きをすると気持ちいい・楽しい」
という感覚を、お子さん自身が少しずつ育てていくことです。
そのための“きっかけづくり”として、スマートフォンアプリはとても役立ちます。
◯スマートフォンアプリが歯磨き習慣づくりに効果的な理由
近年、「ゲーミフィケーション」と呼ばれる、ゲームの要素を取り入れた学習方法が注目されています。
歯磨きアプリは、まさにこの考え方を応用したツールです。
「やりなさい」と言われるとイヤだけれど、
「ゲームの時間だよ」と言われると自然と前向きになれる。
この“気持ちの切り替え”に、スマートフォンアプリが力を発揮します。
◆視覚的フィードバックの効果
多くの歯磨きアプリは、スマートフォンのカメラ機能を使って、お子さんの歯磨きの様子をリアルタイムで映し出します。
画面のキャラクターと同じように口を動かす
指定された時間まで一緒に磨き続ける
といった仕組みにより、お子さんは「歯を磨かされている」感覚よりも、「ゲームの中のキャラと一緒に遊んでいる」感覚で取り組めます。
アプリによっては、磨き残しが出やすい部分を画面でわかりやすく示してくれるものもあり、
保護者の方が仕上げ磨きをするときのチェックにも役立ちます。
◆達成感と継続へのモチベーション
ほとんどのアプリには、次のような「ごほうび」要素が組み込まれています。
歯磨きが終わるとキャラクターをゲットできる
ポイントやスタンプが貯まる
メダルやバッジがもらえる
こうした仕組みによって、
「今日も最後まで磨けた!」という達成感が得られ、「明日はどのキャラクターに会えるかな?」と、翌日への楽しみにつながります。
また、毎日の記録がカレンダーなどに残るアプリでは、「こんなに続いたね!」と親子で振り返ることができ、
継続そのものを“目に見える形”でほめてあげられるのもメリットです。
◯おすすめ歯磨きアプリ3選
ここからは、代表的な歯磨きアプリを3つご紹介します。
それぞれ特徴が違うので、お子さんの年齢や興味に合わせて選んでみてください。
◆ポケモンスマイル
株式会社ポケモンが提供している無料アプリです。
歯磨きをしながらポケモンを捕まえられる
カメラでお子さんの動きを読み取り、磨いている間だけゲームが進む
歯磨きの時間や回数も設定できる
といった仕組みで、歯磨き嫌いのお子さんでも自然とブラッシングの時間が延びやすくなります。
対象年齢はおおむね3歳以上。
ポケモンが好きなお子さんにとっては、「歯磨きしないとポケモンに会えないから頑張る!」という、うれしいモチベーションにもなってくれます。
◆クリニカKid’s はみがきのおけいこ
ライオン株式会社が提供する無料アプリです。
魔法の歯ブラシを使って、画面上のキャラクターの歯を磨いてあげる、という設定で、
「どのように歯ブラシを動かすとよいのか」を直感的に学べるつくりになっています。
音楽に合わせて楽しく歯磨きができる
部位ごとに磨く順番を教えてくれる
正しいブラッシングのリズムや方向が分かりやすい
といった特徴があり、歯磨きが苦手なお子さんの「はじめの一歩」として、とても使いやすいアプリです。
◆サンスター株式会社の歯磨き支援アプリ
サンスター株式会社からも、お子さんの歯磨きをサポートする機能を備えたアプリが提供されています。
磨く順番や時間の目安がガイド表示される
歯のどの部分を意識して磨けばよいかが分かりやすい
歯科医師監修のアドバイスや情報が見られる
といった機能により、「仕上げ磨きをしているつもりだけど、自信がない」という保護者の方にも心強い味方となってくれます。
毎日の仕上げ磨きの“教科書”として活用するイメージで使っていただくと良いでしょう。
◯アプリを使った歯磨き指導のポイント
便利なアプリですが、「入れておけば安心」というわけではありません。
以下にアプリを効果的に活用するためのポイントをお伝えします。
◆アプリは導入と習慣化のサポート役として
一番大切なことは、アプリはあくまで“補助ツール”であるという考え方です。
理想的なのは、
1. 最初はアプリで楽しみながら「歯磨き=楽しい」を体験
2. 慣れてきたら、アプリがなくても同じように磨けるよう少しずつ移行
という流れです。
お子さんが自分で歯ブラシを持ち、鏡を見ながら動かせるようになることを、ゆっくりと目標にしていきましょう。
◆必ず保護者の方の仕上げ磨きを
どんなに優れたアプリを使っても、小学生低学年くらいまでは、お子さんだけの歯磨きではどうしても磨き残しが出てしまいます。
アプリで楽しく磨き終えたあとには、
「最後はママ(パパ)のチェックタイムね」
と声をかけて、仕上げ磨きの習慣をセットにしておきましょう。
この仕上げ磨きの時間は、
「1日の出来事をおしゃべりする」
「きれいに磨けたねとたくさんほめる」
といった、親子のスキンシップにもぴったりの時間です。
◆定期的な歯科検診も忘れずに
アプリを活用して毎日ていねいに歯磨きをしていても、定期的な歯科検診は必ず受けてください。
「生え変わりの状態」「歯並びの変化」「歯ぐきの様子」などは、ご家庭だけでは気づきにくい場合があります。
「むし歯ができたから行く」のではなく、
「むし歯をつくらないために行く」という感覚で、
3カ月〜半年に1回程度、かかりつけ歯科への定期検診を活用していただければと思います。
◯まとめ
お子様の歯磨き習慣づくりにスマートフォンアプリを活用することは、現代ならではの効果的な方法です。
楽しみながら正しい歯磨きが身につくアプリが、無料で利用できます。
大切なのは、アプリを使って歯磨きを「楽しい時間」に変えること、
そして保護者の方の仕上げ磨きと定期的な歯科検診を組み合わせることです。
デジタルツールを味方につけながら、お子さんの大切な歯を守り、
一生涯の健康的な口腔習慣の基礎を築いていきましょう。








