ガルバニーショックとは?歯科治療で後悔しない治療
[2026年02月14日]
◯はじめに
虫歯治療や被せ物治療を控えていると、
「治療後に痛みや違和感が出ないだろうか」
「使う材料によって体への影響は変わるのだろうか」
と、不安を感じる方も少なくありません。そうした不安と関係する可能性のある現象の一つが、ガルバニーショックです。
◯目次
- ◯ガルバニーショックとは何か
- ◯なぜ歯科治療でガルバニーショックが起こるのか
- ◆異なる金属が組み合わさることで起こる現象
- ◆「今の治療」だけでなく「これまでの治療」も影響する
- ◯こんな人は治療法の選択に注意が必要です
- ◆ガルバニーショックが起こりやすい可能性があるケース
- ◯ガルバニーショックを防ぐための治療選択とは
- ◆メタルフリー治療という考え方
- ◆見た目だけではない、メタルフリー治療のメリット
- ◯保険治療と自費治療、どう考えて選べばいい?
- ◆保険治療のメリットと注意点
- ◆自費治療は「特別な人のため」ではありません
- ◯治療前に歯科医院で相談してほしいこと
- ◆納得できる治療のために
- ◯まとめ
◯ガルバニーショックとは何か
ガルバニーショックとは、口の中に存在する異なる金属の間に微弱な電流が流れることで生じる刺激や痛みを指します。
金属の詰め物や被せ物がある状態で、スプーンやアルミ箔などの金属に触れた瞬間、「ピリッ」「ズキッ」とした鋭い感覚を覚えたことがある方は、この現象を経験している可能性があります。
口の中は常に唾液で満たされています。唾液は電気を通しやすい性質を持つため、条件がそろうと、口腔内は電気が流れやすい環境になってしまいます。
◯なぜ歯科治療でガルバニーショックが起こるのか
異なる金属が組み合わさることで起こる現象
ガルバニーショックの主な原因は、異なる種類の金属が口の中に同時に存在することです。
金属にはそれぞれ電気的な性質(電位差)があり、種類の異なる金属同士が唾液を介して接触すると、微弱な電流が発生します。
歯科治療では、保険診療を中心にさまざまな金属材料が使用されています。過去に治療した銀歯と、新たに装着する被せ物の金属が異なる場合、本人が気づかないうちにガルバニー電流が生じることがあります。
「今の治療」だけでなく「これまでの治療」も影響する
ガルバニーショックは、今回の治療内容だけでは判断できないケースも少なくありません。
数年前、あるいは何十年も前に入れた詰め物や被せ物が影響していることもあります。
そのため治療法を選ぶ際には、「これから何を入れるか」だけでなく、「すでに口の中にどんな材料が入っているか」まで含めて考えることが重要になります。
◯こんな人は治療法の選択に注意が必要です
ガルバニーショックが起こりやすい可能性があるケース
次のような点に心当たりがある方は、治療材料の選択について一度立ち止まって考えてみる価値があるかもしれません。
銀歯や金属の被せ物がすでに複数入っている
冷たい飲み物や金属製のスプーンで歯がしみた経験がある
治療後に原因のはっきりしない違和感や痛みを感じたことがある
見た目だけでなく、長期的な快適さも重視したい
すべての方にガルバニーショックが起こるわけではありませんが、リスクを理解した上で治療を選択することが、後悔を防ぐ第一歩になります。
◯ガルバニーショックを防ぐための治療選択とは
メタルフリー治療という考え方
ガルバニーショックを予防する方法の一つが、口の中に金属を使用しない「メタルフリー治療」です。
セラミックなどの非金属材料は電気を通さないため、金属同士による電流の発生を防ぐことができます。
そのため、ガルバニーショックのリスクを抑えたい方にとって、有効な選択肢の一つと考えられます。
見た目だけではない、メタルフリー治療のメリット
メタルフリー治療は、「白くてきれい」「見た目が自然」といった印象を持たれがちですが、利点はそれだけではありません。
金属特有の冷たさや刺激を感じにくい
金属アレルギーのリスクを回避できる
長期的に違和感が出にくい
◯保険治療と自費治療、どう考えて選べばいい?
保険治療のメリットと注意点
保険診療は、費用を抑えて治療を受けられる点が大きなメリットです。一方で、使用できる材料には制限があり、金属を用いた治療が中心になるのが現状です。
短期的な負担を抑えたい場合には有効ですが、将来的な違和感や再治療の可能性も含めて検討する必要があります。
自費治療は「特別な人のため」ではありません
自費治療は決して特別な人だけの選択肢ではありません。
「できるだけ長く安心して使いたい」
「治療後のトラブルを減らしたい」
といった理由から選ばれるケースも増えています。
大切なのは、価格だけで決めるのではなく、ご自身の口の状態や価値観に合った治療法を選ぶことです。
◯治療前に歯科医院で相談してほしいこと
納得できる治療のために
後悔のない治療につなげるため、次のような点は遠慮なく歯科医院にご相談ください。
- これまでに受けた歯科治療の内容
- 過去に感じた痛みや違和感
- 金属に対する不安やアレルギーの有無
- 使用する材料の特徴や違い
歯科治療は、患者さんと歯科医師が情報を共有し、一緒に選択していくものです。
◯まとめ
ガルバニーショックは、必ずしも誰にでも起こる現象ではありません。しかし、知らずに治療を受けることで後悔につながる可能性があるのも事実です。
治療法を選ぶ際には、「今」だけでなく「これから先」を見据えて考えることが大切です。
不安や疑問がある場合は、ぜひ治療前にご相談ください。
当院では、一人ひとりの状態やご希望に寄り添い、
納得できる治療選択を丁寧にサポートしています。








