一般的な本数よりも歯が多いお子さんの!?上顎正中過剰歯とは?

[2023年01月24日]

こんにちは

上顎正中過剰歯という歯をお聞きになったことありますか?

この歯は、上顎の前歯部の中心付近に生じる過剰歯です。

上顎正中過剰歯は、生えてくるとは限らず、多くの場合、完全に埋まっています。

このため、上顎正中過剰埋伏歯という言い方もあります。

上顎正中過剰歯は、痛みや腫れなどの自覚症状はほとんどないのですが、歯並びに悪影響を及ぼす歯として知られています。

上顎の前歯部の歯並びがおかしいなと思ったら、上顎正中過剰歯が隠れていたということも珍しくありません。

そこで今回は、上顎の前歯部の歯並びに悪影響を及ぼす上顎正中過剰歯についてお話しします。

 

過剰歯について

上顎正中過剰歯についてお話しする前に、過剰歯という歯についてご説明します。

 

過剰歯とは

歯の本数は、乳歯で20本、永久歯では親知らずを含めれば32本、含めなければ28本です。

過剰歯とは、正常な本数以上に生えている歯のことです。

 

過剰歯の頻度

過剰歯は、乳歯にはほとんど起こらず、永久歯で頻度が高くなる傾向があります。

この理由は今のところよくわかっていません。

また、過剰歯が発生しやすい場所は、最も多いのが今回のテーマである上顎の前歯部で、約半数の過剰歯がここに生じています。

ついで多いのが上顎の奥歯で、下顎の奥歯、下顎の前歯と続きます。

 

過剰歯の形の特徴

過剰歯は、奇形の歯ですので、形も普通の永久歯と比べると変わっています。

上顎の前歯部に生じる過剰歯は、円錐歯という円錐形をしていることが多いです。

また、小臼歯部という前歯と奥歯の間付近に生じる過剰歯は、正常な小臼歯と同じような形をしている傾向が見られます。

 

上顎正中過剰歯の歯並びへ影響

上顎正中過剰歯の歯並びに対する影響についてご紹介します。

 

正中離開

最も多いのが、上顎の中切歯間に隙間できる正中離開です。

上顎の中切歯の隙間が閉じないのでレントゲン写真を撮ると上顎正中過剰歯が見つかったということは、比較的よく起こります。

 

中切歯の歯列不正

上顎の中切歯の向きが良くないという歯列不正です。

上顎正中過剰歯は、上顎の中切歯が、左右非対称に傾いていたり、捻れていたりする原因にもなります。

 

乳歯が抜けない

乳歯が永久歯に生え変わるためには、乳歯の歯根に永久歯が力をかけることで、乳歯の歯根が溶けていく必要があります。

上永久歯が生えてくるのを邪魔する位置に上顎正中過剰歯があると、乳歯に力がかからないので、乳歯がなかなか抜けないこともあります。

 

鼻の中に出てくる

上顎正中過剰歯では、逆方向に埋まっているケースがしばしばみられます。

逆方向に埋まっていると、鼻の方向に向かって生えてこようとします。

鼻の粘膜の直下にまで進むこともあれば、鼻の中に出てくるようなこともあります。

 

上顎正中過剰歯の治療について

上顎正中過剰歯の治療についてお話しします。

 

上顎正中過剰歯の治療法

上顎正中過剰歯の治療法は、抜歯するか、そのままにする経過観察の2択しかありません。

抜歯するなら、パノラマエックス線写真という歯並び全体を写し出せるレントゲン写真に加え、CTを撮影します。

上顎正中過剰歯が上顎の前歯の前にあるのか、後ろ側にあるのかによって、抜歯の方法に違いが出ますが、パノラマエックス線写真ではその判断がつかないからです。

 

上顎正中過剰歯を抜歯する理想的な時期

上顎正中過剰歯を抜歯するなら、上顎の永久歯の歯並びに何らかの影響が出る前がおすすめです。

上顎の中切歯は、6~7歳ごろに生え始めますので、それまでに抜歯するのが理想的です。

上顎正中過剰歯は、正中離開など歯並びの異常によって気がつくことがほとんどです。

このため、レントゲン写真を撮影しない限り、上顎の中切歯が生えてくるまでに抜歯するのは難しいのが実情です。

そこで、上顎の前歯の歯並びに異常を感じたら、上顎正中過剰歯の有無を調べるためにも早めに歯科医院で診てもらうことをおすすめします。

 

上顎正中過剰歯を抜歯できる年齢

上顎正中過剰歯は何歳ごろから抜歯できるのでしょうか。

外来通院で抜歯するなら、子供さんの協力が得られる時期、子供さんが抜歯を我慢できる時期です。

具体的には、局所麻酔の注射の痛みを我慢できて、30分くらいの間辛抱できるようになる時期です。

おおむね年長さん以降が当てはまります。

全身麻酔下で抜歯するなら、もう少し小さな子供さんでも受けられますが、大きな病院に限られますし、入院も必要となります。

 

上顎正中過剰歯の抜歯のメリット

上顎正中過剰歯の抜歯のメリットは、歯並びに対する悪影響をなくせるという点です。

 

上顎正中過剰歯の抜歯のデメリット

抜歯のデメリットとしては、永久歯が近くにある場合、抜歯の際に傷つけてしまう可能性があることが挙げられます。

また、顎の骨格の中で成長途中の永久歯と上顎正中過剰歯の形が似ている場合、間違えて抜歯してしまうリスクもあります。

 

まとめ

今回は、上顎の前歯の歯並びに悪影響を及ぼす上顎正中過剰歯についてお話ししました。

上顎正中過剰歯は、

①正中離開

②中切歯の歯列不正

③乳歯が抜けない

④鼻に生えてくる

などの歯並びを悪くする原因になります。

このため、基本的には抜歯する方が良い過剰歯です。

上顎正中過剰歯の診断や抜歯には、専門的な知識や技術、経験が欠かせません。

当院は、上顎正中過剰歯の専門知識や技術を備えた歯科医院です。

もし、お子さんの上顎前歯部の歯並びが良くない場合、もしかしたら上顎正中過剰歯が隠れているかもしれません。

お子さんの上顎前歯部の歯並びに不安をお感じになる方は、当院にぜひお越しください。

 



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