日本人は歯並びが悪い?海外と比較してみた!

[2022年12月28日]

近年日本でもお口の健康に対する意識の高まりなどを受け、歯並びを気にする人が増えてきました。それと共に、矯正治療をする人の数も増えています。

お子さんの歯並びを気にする保護者の方も多く、永久歯が生える前から歯並びの相談に歯科医院にいらっしゃる方も多くいます。

しかし世界的にみると日本人はまだまだ矯正治療をする人が少なく、歯並びが悪い人が多いと言われています。実際テレビで各国の政治家が集まる映像などを観ていても、欧米の政治家で歯並びが悪い人はほとんど見かけませんが、日本人の政治家は歯並びが気になる人が多くみられます。

特に最近の日本人は顎が小さい人が多く、歯が並ぶスペースが足りないため歯並びが悪くなる人が増えています。

日本人はなぜ矯正治療をする人が少ないのでしょうか。今回は海外と比較し歯並びに対する意識の違いや、金額面での違いについてご紹介します。

 

目次

・日本人が矯正治療をしない理由

・海外で矯正治療が一般的な理由

 ‐きれいな歯並びは社会的ステータスの一種である

 ‐歯並びが悪いと不潔な印象を与える

 ‐歯を見せて笑う機会が多い

・矯正治療の費用 海外と比較して

 ‐日本

 ‐アメリカ

 ‐イギリス

 ‐韓国

・まとめ

 

日本人が矯正治療をしない理由

日本人に対するアンケート調査で、「歯並びが第一印象を左右する」と答えた人の割合は約72%でした。その一方で、「自分の歯並びに自信がない」と答えた人の割合は50%を超えました。この結果から日本人は歯並びの重要性を理解しているが、歯並びに自信がなくても矯正治療をしていない人が多いということがわかります。

その理由の一つが矯正治療に対するネガティブなイメージです。

海外では、矯正の装置を付けることがステータスの一種とも考えられており、装置を付けることがうれしいという声も聞きます。

しかし日本では、矯正治療の装置を付けることは恥ずかしいと考える人が多いです。コロナ下のマスク生活で、矯正を始める人が増えているのもこのためですね。

また矯正治療の痛みが心配だったり、自費診療のため費用が高額な点も矯正治療をする人が増えない理由と考えられます。

 

海外で矯正治療が一般的な理由

 

きれいな歯並びは社会的ステータスの一種である

欧米では中流階級以上の家庭は、ほぼ子どものうちに矯正で歯並びをきれいにします。

このため、歯並びが悪いと矯正治療ができない貧しい家庭と思われてしまうそうです。

歯並びが悪いと、自己管理ができないというように見られて就職や結婚にも影響する場合もあることから、多くの人が矯正治療をします。

日本人は、矯正の装置を付けることに対してネガティブなイメージを持つ人も多いですが、海外では矯正をすることがステータスであるため、あえて目立つ器具を選択することもあるようです。

 

歯並びが悪いと不潔な印象を与える

海外では、ハグや頬にキスなど近い距離でのコミュニケーションが多くあります。

このため、口臭にも敏感です。歯並びが悪いと、口の中も不潔な印象を与えてしまいます。

このため、きれいな歯並びに対する意識が高いのです。

日本人は歯科医院には痛くなったり、歯にトラブルが起こったときにだけ行くという人が多いのに対して、欧米では定期的にメンテナンスに行く人が多いというのも歯に対する意識の違いを表しています。

 

歯を見せて笑う機会が多い

日本人の特に女性の方は、歯を見せて大きな口をあけて笑うことは品がないと思われることも多く、笑うときに手で口元を隠す方もいます。

これに対して、海外では歯を見せて笑うことが多いです。歯並びは笑顔の印象を大きく変えるため、矯正治療できれいな歯並びにする人が多くなります。

 

矯正治療の費用 海外と比較して

では、海外と比較して矯正治療の費用はどうなのでしょうか。

日本では、基本的に矯正治療は保険のきかない自費診療です。

クリニックごとに自由に値段が設定できますし、矯正を始める年齢や方法により大きく異なりますが、60~140万円程度かかることが多いです。

海外ではどうなのでしょうか。アメリカ、イギリス、韓国の3つの国を例に見てみましょう。

 

アメリカ

アメリカの矯正費用は、日本よりもやや高額です

それでも「子どもの矯正治療は親の責任」と考える親が多いため、多くが子どものうちに矯正治療を行います。矯正治療のお金を積み立てる民間の保険に加入する親も多いです。

また、企業が従業員の子の矯正治療の費用を補助する場合などもあります。

 

イギリス

イギリスでは、矯正治療が必要だと認定された18歳以下の子どもは健康保険制度を利用することでなんと無料で矯正治療が受けられます。

このため、子どものうちに矯正をする人がとても多いです。

 

韓国

韓国は美容に対する意識のとても高い国です。歯並びへの関心も高く、費用も日本の半額ほどであることから、矯正治療を行う人が多いです。

 

 

まとめ

矯正治療は時間とお金のかかる治療です。しかしきれいな歯並びは見た目だけではなく、食事の噛みやすさや歯磨きのしやすさなどお口の健康のためにとても大切です。

特にお子さんの場合は、心も体も成長する時期にしっかりと噛めるお口になることは一生涯の健康につながります。

きれいな歯並びは、親から子どもへの最高のプレゼントです。

これからのグローバル時代、海外に留学や就職したり、様々な国の人と交流する機会も増えるでしょう。

そんな時に自信をもって笑える口元でありたいですよね。

矯正治療は何歳になっても行うことができますが、子どものうちに行うと、顎の成長をコントロールできるなどのメリットもあります。

近年矯正治療の装置はワイヤーだけでなく、マウスピースを使ったものなど色々な方法があります。歯並びやライフスタイルによって、最適な方法は異なりますので気になる方は是非歯科医院で相談して下さい!

 



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