子供の歯科検診(メインテナンス)について 虫歯以外のチェック項目

[2023年07月22日]

【目次】

◯メインテナンスの重要性について

◆子供と大人のメインテナンスの違い

◆子供のメインテナンスの内容

◯メインテナンス時のチェック項目

◆子供に特徴的なメインテナンスの内容①

◆子供に特徴的なメインテナンスの内容②

◆子供に特徴的なメインテナンスの内容③

◯まとめ

 

◯メインテナンスの重要性について

乳歯は6〜7ヶ月ごろから徐々に生え始め、3歳ごろには合計20本の乳歯が生え揃います。6歳ごろになると永久歯も生えるので乳歯と永久歯が混在する状況になります(混合歯列期)。年齢により1歳半検診や3歳児検診、学校検診など定期的な検診は行っていると思います。しかし、そういった検診は簡易的なものでスクリーニングの意味合いが多く、虫歯を見逃されてしまう場合があります。子供は大人と違い歯周病の心配はあまりありませんが、歯肉炎や虫歯などは容易になります。定期的な乳幼児検診や学校検診だけでは不十分なこともあり、自主的な歯科検診は行う方が良いことが多いです。

 

子供と大人のメインテナンスの違い

子供と大人でメインテナンスにおいて、行う事に違いが大きくあるということはありません。しかし、子供の場合には成長発達に合わせて、子供と保護者の方に対しての指導が含まれます。乳幼児期においては、自身で口腔管理をすることはできないので、保護者の方に歯磨き状況などを確認します。小学生頃では子供自身と保護者の介入によるの口腔管理の状況だけでなく、悪習癖といって指しゃぶりや爪を噛むなどの癖はないか、それに伴う歯列不正が起きていないかをみたり、嗜好品(甘い食べ物、飲み物)の摂取状況からう蝕のリスクを説明したりすることもあります。

子供のメインテナンスの内容

大人の検診との違いでも触れていますが、まずは虫歯のチェックと歯肉の状況のチェックが主になります。方法は大人のそれと変わりはありません。治療箇所がなければ、クリーニングやフッ化物塗布を行います。磨き残しが多ければその部位の指導を行うこともあるでしょう。乳歯の特徴として大人の歯と比べ歯の質が薄く、いったん虫歯になると速やかに進行してしまいます。乳歯はいずれ抜けるからと放置しておくと、生え変わる永久歯に影響することがあるので注意が必要です。影響は歯の形態や歯の位置に及びます。また、歯並びもこの時にチェックします。6歳臼歯が生えた頃から矯正装置をつけることが可能になるので、気になる方は確認してもらうようにしましょう。

 

◯メインテナンス時のチェック項目

子供のメインテナンスでは、年齢だけでなく成長発達の状況によりチェック項目が変わりますが、基本的なものは以下のものになります。大人のそれと大きく違いはありませんが、追加で必要な項目もあります。

①虫歯

②歯肉の状態

③歯の清掃状態

④歯並び、歯の本数

⑤歯の形態、歯の萌出状況

⑥舌や頬などの軟組織の状況

⑦顎関節の状態

⑧指しゃぶりや頬杖などの悪い癖の有無

⑨保護者の歯磨き介入状況

⑩生活習慣や嗜好品

大まかにはこのようなものが挙げられます。一般的な大人のチェック項目と変わりはありませんが、⑧や⑨などは子供に特徴的なものかもしれません。それらを確認してみます。

子供に特徴的なメインテナンスの内容①

指しゃぶりや頬杖などは悪習癖とよばれ、歯並びや顎関節などに悪影響を及ぼすことがあります。指しゃぶりであれば、将来的に上顎が出歯になることがあります。加えて、子供の成長時期の顎に影響を及ぼすことになるので、歯だけではなく顎に影響を及ぼします。上顎前突といって顎自体が前に突出してしまうことがあります。爪を噛むことなども歯並びに影響します。乳幼児期には生理的に行う場合があり経過観察としますが、小学生頃になっても行っている場合には注意が必要です。

子供に特徴的なメインテナンスの内容②

保護者による仕上げ磨きの状況は子供の口の環境に大きく反映されてきます。子供だけできれいに歯磨きを行うことはまず不可能です。大人が必ず仕上げ磨きをしてあげることが必要です。最近では見ることが少なくなりましたが、ランパントカリエスといってほぼ全ての歯が虫歯になってしまっていることもあります。このような場合には最近では大人の介入がされておらず、虐待(ネグレクト等)を疑う一つの項目として挙げられます。

◆子供に特徴的なメインテナンスの内容③

生活習慣や嗜好品において、チョコレートやキャラメルなどの甘いお菓子やジュースや炭酸飲料に気をつける方は多いと思います。特に注意したいものの1つとしてスポーツ飲料が挙げられます。夏場に汗をかき飲む機会が多くなることがあるかもしれません。しかし、これは酸性の飲料で甘く虫歯を作りやすい飲み物です。飲むことを止めることは必要ありませんが、飲む場合には後から水でうがいする、ダラダラと飲ませないことなどが必要です。

 

◯まとめ

子供のメインテナンスの重要性について確認できたでしょうか。子供の場合は定期的な検診が学校などでも行われることもあるかもしれませんが、それだけでは十分でない可能性があります。仮に虫歯が見つかった時には大きくなっているかもしれません。子供の場合には虫歯だけでなく成長発達に合わせて確認すべきチェック事項があります。それらを含めた確認のために数ヶ月に1度の定期検診は必要と考えられます。治療のために歯科医院に行くのではなく、予防のために行くように心がけましょう。



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