矯正中に虫歯を防ぐには?なりやすい理由とケアのコツ
[2026年10月08日]
「矯正装置を着けていると歯磨きがしにくくて、虫歯にならないか心配」「せっかく歯並びを整えているのに、矯正中に虫歯ができたらどうしよう」——矯正を始めた方、これから始める方から、こうした声をよくお聞きします。たしかに矯正中は装置の周りに汚れがたまりやすく、いつもより虫歯のリスクは上がりがちです。ただ、なりやすい理由と正しいケアを知っておけば、リスクはぐっと抑えられます。この記事では、矯正中に虫歯になりやすい理由、装置ごとの歯磨きのコツ、虫歯ができたときの対応、通院の目安を、武蔵村山市のMM歯科・矯正歯科がまとめました。
矯正中に虫歯になりやすいのはなぜ?
矯正中に虫歯が増えやすいのは、歯そのものが弱くなるからではなく、汚れ(歯垢)が落としにくくなるからです。装置が歯の表面や歯と歯の間に入り込むことで、歯ブラシの毛先が届きにくい場所が増えてしまいます。落としきれなかった歯垢の中で虫歯菌が糖を分解して酸を出し、歯の表面が溶け始めるのです。理由を分けて見ていくと、日々のケアで気をつける場所が具体的に分かります。
装置の周りに歯垢がたまりやすい
ワイヤー矯正では、歯に付けた小さな器具(ブラケット)とワイヤーのすき間、金属を歯に留めているゴムの周りに、食べかすや歯垢が引っかかりやすくなります。こうした部分は歯ブラシの毛先が入りにくく、みがき残しが起こりやすい場所です。とくにブラケットの上下のふちや歯ぐきとの境目は、みがけているつもりでも汚れが残っていることがあります。
唾液が届きにくく汚れが停滞する
唾液には、食後に酸性へ傾いたお口の中を中和し、溶け始めた歯を修復する働きがあります。ところが装置があると、唾液が歯の表面を洗い流す動きがさまたげられ、汚れや酸が停滞しがちです。装置の陰になった部分ほど唾液の働きが届きにくく、虫歯のリスクが上がると考えられています。
装置を気づかって歯磨きが弱くなりがち
装置に当たると痛い、外れそうで怖い、といった理由から、装置の周りをそっとしか磨けず、みがき残しが増えてしまう方もいます。矯正を始めた直後は口内炎ができやすく、なおさら磨きにくく感じる時期です。痛みが強いときは無理をせず、痛みが落ち着いてきたら装置の周りをていねいに磨けるよう、道具と磨き方を見直すことが大切です。
ワイヤー矯正とマウスピース矯正で虫歯のなりやすさは違う?
矯正の方法によって、虫歯予防で気をつける点は変わります。どちらが優れているという話ではなく、それぞれに注意すべき場面があります。ご自身が使っている装置に合わせて、対策のポイントを押さえてください。
ワイヤー矯正で気をつけたいこと
ワイヤー矯正は歯に装置が固定されているため、食事のときも装置が付いたままです。ブラケットやワイヤーの周りに食べかすが残りやすく、毎食後のていねいな歯磨きが欠かせません。装置に引っかかりやすい繊維の多い食品や、粘着性のある甘いものは汚れが残りやすいので、食べたあとは早めに口をすすぐ・磨くといった工夫が役立ちます。
マウスピース矯正で気をつけたいこと
マウスピース矯正(透明な取り外し式の装置)は、食事や歯磨きのときに外せるため、歯そのものは磨きやすいのが利点です。ただし注意したいのは、マウスピースを着けたまま糖分を含む飲み物を飲むことです。装置と歯の間に糖分が閉じ込められ、酸性の状態が長く続いて虫歯のリスクが上がります。装置を外している間も、着ける前に歯を磨く・すすぐことを習慣にしてください。マウスピース矯正の後戻りとケアについてはマウスピース矯正の後戻りとリテーナーによる予防もご参考になさってください。
矯正中の虫歯を防ぐ歯磨きのコツ
矯正中の虫歯予防で最も大切なのは、毎日の歯磨きの質を上げることです。いつもの歯ブラシ1本だけでは装置の周りまで磨ききれないことが多いため、いくつかの道具を組み合わせて、みがき残しの起こりやすい場所を意識して落としていきます。以下は取り入れやすい工夫です。
- 歯ブラシは毛先が細めのものを選び、装置の上下から斜めに毛先を当てる。
- ブラケットのすき間や歯と歯の間は、山型の小さなブラシ(歯間ブラシ)やタフトブラシ(毛束が小さい部分磨き用の歯ブラシ)で細かく磨く。
- ワイヤーの下は、専用の通しやすいフロスを使うと汚れが落としやすい。
- フッ素配合の歯磨き剤を使い、歯の再石灰化(溶け始めた歯を修復する働き)を助ける。
時間をかけて磨いても、鏡で見ないと磨けているかは分かりにくいものです。装置の周りが白っぽく濁って見える部分は歯垢が残っているサインなので、そこを重点的に磨き直してください。どの道具をどう使えばよいかは、お口の状態や装置によって異なるため、当院でお使いの装置に合った磨き方をご案内します。
矯正中に虫歯ができたらどうなる?
気をつけていても、矯正中に虫歯ができてしまうことはあります。大切なのは、早く見つけて早く対応することです。虫歯の場所や進み具合によって、装置を付けたまま治療できる場合もあれば、いったん装置を外す必要が出てくる場合もあります。
装置を外さずに治療できる場合
ブラケットのかかっていない面にできた小さな虫歯なら、装置を付けたまま削って詰める治療ができるケースが多いです。ごく初期の、穴があく前の白く濁った段階(脱灰)であれば、フッ素の塗布やケアの見直しで様子をみながら進行を抑えられることもあります。
装置をいったん外す場合
装置の真下や、装置が邪魔になって治療器具が届かない場所に虫歯ができた場合は、その部分の装置をいったん外して治療し、あらためて付け直すことがあります。矯正の進み具合によっては治療計画の調整が必要になることもあるため、しみる・痛い・詰め物が引っかかるといった変化に気づいたら、自己判断で様子をみず早めにご連絡ください。
放置すると治療期間が延びることもある
矯正中の虫歯を放置すると、痛みが出てから治療するために矯正を一時中断せざるを得なくなり、結果として全体の治療期間が延びてしまうことがあります。せっかく歯並びを整えている間に虫歯で歯を削る量が増えるのは避けたいものです。だからこそ、進行する前に見つける定期的なチェックが役立ちます。
矯正中の虫歯予防で通院はどのくらい必要?
矯正中は、装置の調整のために定期的に通院します。その通院のたびに、装置の周りの汚れの付き方や、白く濁り始めた部分がないかを確認し、必要に応じて専門的なクリーニングを行うと、虫歯予防の面でも安心です。ご自宅での歯磨きと、歯科医院でのチェック・清掃を組み合わせることで、みがき残しが積み重なるのを防げます。
MM歯科・矯正歯科は、武蔵村山市で小児から大人まで矯正を含む診療を行っています。矯正中のケアで気になることや、磨き方が合っているか不安なときは、通院の際にお気軽にお尋ねください。お使いの装置とお口の状態に合わせて、ご家庭でのケアの方法をご案内します。
よくある質問
矯正中は歯磨きに何分くらいかけたほうがよいですか?
装置の周りを一本ずつていねいに磨くと、装置がないときより時間がかかります。時間の長さより、みがき残しの起こりやすい場所(ブラケットのふち・歯と歯の間・歯ぐきとの境目)を毎回意識して磨くことが大切です。鏡で汚れの残りを確認しながら磨くと、みがき残しに気づきやすくなります。
マウスピースを着けたまま水以外を飲んでもよいですか?
糖分や酸を含む飲み物は、装置と歯の間に閉じ込められて虫歯や歯が溶ける原因になりやすいため、避けたほうが安心です。水であれば着けたままで問題ありません。ジュースやスポーツドリンク、加糖のコーヒーなどを飲むときは、いったん外し、飲んだあとに歯を磨くかすすいでから着け直してください。
矯正中に装置の周りが白くなってきました。虫歯ですか?
装置の周りが白く濁って見えるのは、歯垢が残って歯の表面が溶け始めた初期の状態(脱灰)のことがあります。この段階なら、ケアの見直しやフッ素の活用で進行を抑えられる可能性があります。穴があく前に対応したいので、気づいたら早めにご相談ください。
武蔵村山市で矯正中の虫歯予防にお悩みの方はMM歯科・矯正歯科へ
矯正中はどうしても装置の周りに汚れがたまりやすく、虫歯のリスクが上がります。とはいえ、なりやすい理由を知り、装置に合った歯磨きと定期的なチェックを続ければ、リスクは十分に抑えられます。まずはご自宅でのケアを見直すことが、きれいな歯並びと健康な歯を両立させる第一歩です。
矯正中の歯磨きに自信が持てない、装置の周りが白くなってきた、しみる感じがある——そうしたときは、武蔵村山市のMM歯科・矯正歯科へお気軽にご相談ください。お使いの装置とお口の状態を確認しながら、無理なく続けられるケアの方法を一緒に考えていきます。


